女子プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season1516/gpcan2015/gpcan2015_Ladies_SP_Scores.pdf
男子プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season1516/gpcan2015/gpcan2015_Men_SP_Scores.pdf
女子の永井や男子の川原、ペトロフといったシニアグランプリデビュー組がパーソナルベストを更新する演技をしてみせたり、アシュリー・ワグナーが彼女自身初の70点台をたたき出したり、村上大介が男子としては珍しいセカンドループのコンビネーションジャンプを決めたりしましたが、全体としては男女とも自爆祭りでした。
村上佳菜子はアクセルが抜けたし、トゥクタミシェワは抜けだけではなくて全体に精彩を欠いて7位に沈んでしまいました。
男子もパトリック・チャンが転倒と抜け、ナム・ニューエンやブレジナも転倒です。
色々な事があったSPの出来事を最後の最後で羽生が全部かっさらっていきました。それも最大級の自爆をするという斜め上の方向で(^^;)
グランプリの初戦で羽生が自爆するのはある意味通常営業ですが、今回のはリカバリー能力に長けた羽生にしては珍しいミスでした。
まず、4回転トウループが2回転になって、要素抜けで0点になりました。その後のコンビネーションジャンプでセカンドジャンプを2回転にしてしまいました。これで『同じジャンプを2度跳んではいけない』というSPの規定に引っかかって、ファーストの3回転ルッツを巻き添えにして0点になりました。
セカンドを強引に3回転にして転倒する。1回転にする。セカンドを付けない。このどれかならいくらかの点数が残ったのですが・・・。
しかも羽生、このルールに気付いていなかったらしいです。
点が伸びなかった最大の要因はジャンプのミス。後半に予定していた4回転トーループが2回転となり、得点にならなかった。このミスが後のジャンプの得点にも影響する。羽生は3回転ルッツ−3回転トーループに挑んだが、3回転−2回転となるミス。結果的に羽生は2回転トーループを2度跳んだことになった。同じ種類のジャンプを跳んではいけない規定があるため、得点は「0」となった。
「ちゃんと頭に入っていなかった。そこは僕の悪いところ」と羽生。
本当に驚きました。
4回転をトウループではなくサルコウかループにすれば、今回のようなことは考えずに済むのですが・・・。
6位という順位はともかくとして、首位の村上との差は8点ありません。トリプルアクセル1本しか飛んでないのと同じなのに、この点差に留まれたのは大きいです。
しかし、このコンビネーションジャンプが0点になったことを地上波放送では触れませんでした。実況は明らかに気付いていなかったようですが、解説の織田はどうだったのでしょうか。気付いてなかったら問題だし、あえて言及しなかったとしても問題だと思います。見た目には4回転が抜けた以外まとめた演技の点が何故低いのか、その場でルールを知らない人にも伝えるのことも、実況・解説の役目だと思います。