幕開けは男子SP
プルシェンコがリンクに立った瞬間に会場の空気が一変しました。
観客も一気にヒートアップです。
その中で、ジャンプを豪快に3つ決めると、あとはもう・・・。
観客を煽り、ジャッジを挑発し、カメラをおちょくます。まさに『皇帝』と呼ばれるにふさわしい圧巻のパフォーマンスで会場を支配しました。
プルシェンコの直後に滑ったアボットは、完全に呑まれてしまって、転倒にすっぽ抜けと散々な出来になってしまいました。
チャンもプレッシャーに負けたようでジャンプに小さなミスが出て、思うように点を伸ばせませんでした。
そして最終滑走の羽生。プルシェンコの首位を期待する完全アウェイ状態の空気の中、緊張しているように見えました。
しかしは演技は素晴らしかったです。100%の出来では無かったですが、あの状況の中でミスというほどのミスも無く演じきった、そのメンタルの強さに脱帽です。
97.98とチャンもプルシェンコもぶっちぎりました。今回レベルを取りこぼしたところを修正できれば、個人戦での100点超えもあると思います。
続いてペアSP
最初に高橋・木原組。
ジャンプの乱れはありましたが、とにかく丁寧に丁寧に滑っていました。丁度1年前に初めて二人で滑ったペアが、良くここまで仕上げたと思います。特に木原はペアの経験ゼロの所からのスタートでしたし・・・。
キャリアから考えてもランキングから考えても最下位致し方なしでしたが、8位と大健闘。ここで積んだ2点は大きいです。
ここでもロシアは強かったです。何か1組だけ別次元でした(^^;)
迫力も貫禄もありまくりです。全てがゴージャスな演技で当然のように首位を取りました。
ポイントとしてもロシアが堂々の首位発進となりました。
日本は4位。
羽生は『1位を取ること』
高橋・木原組は『ひとつでも順位を上げること』
共に与えられたミッションを完遂しました。その結果の上々のスタートだと思います。