大会前の下馬評あるいはテレビ局の煽りでは、日米で優勝を争うという事になっていました。
しかし、ふたを開けてみれば、アメリカはぶっちぎりで、日本は韓国とメダルの色を争うという構図になりました。
結果、1ポイントの差で韓国の後塵を拝する事となりました。
シングルが強い方が有利という、日本がメダルを取れるように設定されたレギュレーションに足を掬われた格好になりました。
全てのカテゴリでひとつも1位のポイントを取れなかったことは、日本にとっては誤算だったと思います。
この大会は点数の気前の良さが特徴ですが、今回は特にアメリカ勢に気前が良かったように感じられました。
アイスダンスの世界最高得点はともかくとして、ミスのあったペアにパーソナルベストを出すとは思いませんでした。日本勢も同じ状況でしたか……。
男子ショートプログラムで今季世界最高出したのもビックリでした。他に100点クラブ入りが2人出ましたが、こちらは比較的納得出来る結果でした。
個人的に見応えがあった演技は、佐藤駿のフリーです。
冒頭の4回転ルッツが3回転になったところから、構成を組み替えて4本目に4回転ルッツ、最後に4回転トーループを跳びました。成功とはいきませんでしたが、ナイストライです。
それから、キーガン・メッシング。現役最後の滑りは、彼らしさが出ていて良かったです。ミスがあって点数が伸びなかったせいで、ショートプログラムは放送されませんでしたがもったいなかったです。
良演技でパーソナルベストを更新し、フリー2位となったマッテオ・リッツォをカットしたのも許しがたいです。
日本勢の振り返りVTRなんぞよりこちらを見たかったです。