全日本選手権2022

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相変わらず忖度がそこここに見え隠れる大会でした。
ただ、『笛吹けども踊らず』
特に男女シングルは、有力視された選手たちが予想された成績を出せない『荒れた』試合になりました。

ペアは、雪による大幅遅延に加えてロストバゲージに見舞われたりくりゅうペアが、棄権となってしまいました。
本当に残念です。

アイスダンスは予定通りの結果でした。

シングルのベストパフォーマンスは、千葉百音のショートプログラムと森口澄士のフリーでした。
ただ千葉は前半グループだったので、地上波で流れなかったのが残念でなりません。
ショートプログラム3位と健闘したのですが、スケ連やフジテレビにとっては予定外だったのでしょうね。
ショートプログラムの地上波の放送では、ほぼ触れられず、その下の選手を煽りVTR付きで演技をフルで放送する始末でした。
フリーは、大技がない分、ミスの出来ない状態になりましたが、緊張もあって冒頭のジャンプで転倒してしまいました。
これで表彰台を逃しました。しかも僅差とは言えジュニア勢3位の5位となりました。世界ジュニアの枠は2でしたから、ジュニア勢2位になっておきたかったのですが……。演技構成点で調整された感もありました。

グランプリファイナルで大崩れした坂本が短い間に見事に修正してきました。
ノーミスの演技を揃えて、点数も気前よくもらっていました。
2位の三原も良演技を揃えました。
そして3位から5位までジュニア勢が占める結果となりました。

男子の森口は、4時間前にペアのフリーを滑った状態の演技でしたが、出場24人中唯一のジャンプノーミスです。
だからといって滑って跳んでのプログラムではなかったのが素晴らしかったです。

男子は2位以下が混戦になるのは予想していましたが、有力視された選手たちがミスを連発して、下位に沈みました。
結果、2位島田、3位友野と、1位が鉄板であっても10万馬券となりそうな3連単の結果になりました。

世界選手権の代表選考が荒れるのが当然の結果に、代表発表が予定より1時間も遅れました。
結果から言えば、『国際大会の実績を優先したけど全日本選手権も軽視していないよ』という選考でした。

女子の3枠目は、ジュニア勢とはいえシニアのミニマム持ちの5位千葉でも、シニアとして出場したけどグランプリはジュニアに出場していた6位の吉田でもなく、12位に沈んだとはいえグランプリファイナル4位になっている渡辺でした。

男子の2枠目は、全日本5位でもファイナル2位の山本。
3枠目はグランプリシリーズで結果は出せなかったけど、全日本3位の友野でした。
ファイナルも全日本も4位の佐藤、全日本2位の島田、シーズンベストスコアで対象となった三浦との比較で友野が選ばれました。
ここはまず全日本選手権を優先した上で、国際大会の実績で友野にしたような気がします。

どんな選考でも100%の人が納得出来るものにはなりません。しかし、選考基準を満たしていない人が選ばれた訳では無いので、代表になった人は堂々と出場して欲しいと思います。

そして今年は、四大陸選手権の代表を世界選手権とほぼ別にする選考をしました。
シングルで両方に選出されているのは、渡辺倫果だけです。これは世界選手権に向けて、ランキングを上げられるようにとの配慮かと思います。
さらに女子は、シニアのミニマム持ちの千葉と吉田を派遣します。これもまたランキングを上げるチャンスです。充分に活かしてもらいたいです。
男子は総入れ替えで、全日本選手権2位の島田はこちらに回りました。他は世界選手権選考対象でもあった佐藤と三浦です。

三浦は世界ジュニアの代表にもなりました。
昨シーズン怪我で棄権していますから、その穴埋めと来季の3枠確保を期待しての事と思います。
これからジュニア仕様のプログラム手直しとシニア仕様の両方を練習するのは大変ですが、ここはひとつ仲良し3人組の先輩2人が取れなかった世界ジュニアチャンピオンを狙ってほしいものです。

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この記事を書いた人

スポーツを観るのが好き
杜の都に棲息中
ベガサポでイーグルスファンで羽生結弦推し

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