グランプリファイナルが中止されることになり、全日本選手権までに公認記録が変更されることがなくなったので、現時点での代表の選考対象になる選手をリストアップしてみました。
選考基準にはグランプリファイナルの結果も入っていますが、ファイナル進出者は他の条件でも選考対象となりますので、考慮してもしなくてもほぼ同じです。
なぜなら、選考基準を満たした数は選考に関係ないからです。
2021-2022シーズン フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準
男子シングル
1枠目
全日本選手権優勝者
開催前なので未定
2枠目
全日本選手権2位、3位
開催前なので未定
グランプリファイナル出場者上位2名権獲得者
大会が開催されないので該当者なし
あるいは、出場予定者として、鍵山、宇野(ポイント順)
12/15 に変更がありました。
グランプリファイナル出場権を獲得した選手となりますので、出場予定だった2人が該当することになります。
シーズンベストスコア上位3名
宇野(3)、鍵山(4)、佐藤(8)、友野(10)、山本(23)、三浦(28)、田中(32)
3枠目
2枠目の選考で漏れた選手
未定
世界ランキング上位3名
鍵山(1)、羽生(5)、宇野(8)、佐藤(16)、友野(25)、山本(26)
シーズンワールドランキング上位3名
鍵山(3)、佐藤(8)、宇野(11)、山本(16)、友野(27)、本田ルーカス剛史(61)、島田(77)
シーズンベストテクニカルスコア上位2名
対象試合として全日本選手権が入っているので未確定
過去の世界選手権メダリスト
羽生、宇野、鍵山
考察
鍵山、宇野が有利です。出場を明言していないし、今シーズン試合に出場していないが羽生も同様と思います。この3人で決まる可能性が高いと思います。
揉めるとすれば、この3人以外が全日本選手権で1位あるいは2位になった時でしょう。その時は全日本選手権の順位がどうなっているかで判断が分かれるかと思います。
女子シングル
1枠目
全日本選手権優勝者
開催前なので未定
2枠目
全日本選手権2位、3位
開催前なので未定
グランプリファイナル出場者上位2名権獲得者
大会が開催されないので該当者なし
あるいは、出場予定者として、坂本
12/15 に変更がありました。
グランプリファイナル出場権を獲得した選手となりますので、出場予定だった坂本が該当することになります。
シーズンベストスコア上位3名
坂本(7)、三原(14)、宮原(18)、河辺(23)、樋口(24)、松生(44)
3枠目
2枠目の選考で漏れた選手
未定
世界ランキング上位3名
坂本(4)、紀平(8)、樋口(14)、宮原(17)、三原(42)、河辺(49)
シーズンワールドランキング上位3名
坂本(8)、樋口(9)、三原(10)、宮原(27)、松生(42)、河辺(57)
シーズンベストテクニカルスコア上位2名
対象試合として全日本選手権が入っているので未確定
過去の世界選手権メダリスト
宮原、樋口
考察
坂本が有利です。
全日本選手権のメダリストがそのまま代表になるかと思います。
ただし、坂本が台乗りを逃した場合どう判断するかは分かりません。
ペア
1枠
全日本選手権最上位
開催前なので未定
ワールドランキング最上位
三浦・木原組(10)
シーズンワールドランキング最上位
三浦・木原組(6)
シーズンベストスコア最上位
三浦・木原組(10)
過去の世界選手権メダリスト
該当者なし
考察
2組エントリーしていますが、三浦・木原組一択です。
何なら選考基準を変更して、現時点で内定出しても、全日本選手権欠場で選出しても文句は出ないと思います。
アイスダンス
1枠
全日本選手権最上位
開催前なので未定
ワールドランキング最上位
小松原・コレト組(35)、村元・高橋組(45)
シーズンワールドランキング最上位
村元・高橋組(22)、 小松原・コレト組(35)
シーズンベストスコア最上位
村元・高橋組(13)、 小松原・コレト組(32)
過去の世界選手権メダリスト
該当者なし
考察
揉めるというか遺恨を残しそうなカテゴリーです。
今シーズンは明らかに片方を代表にしようという思惑が見えています。
ジャッジ、解説、メディア等など、総力戦で片方を気味が悪いほど持ち上げています。
BVに大きな差が出ないし、転倒などもあまりないカテゴリーです。元々特定の人だけに気前よく点数を付ける全日本選手権ですから、結果はほぼ見えています。
12/15 の変更はシングルの条件の文言に変更がありましたが、これによって選考対象者の増減はありません。
ペア、アイスダンスの基準の変更はありませんでした。
但し、全体として大きな注釈が追加されました。
新型コロナウイルスによる体調不良、感染拡大防止の出場辞退などで全日本選手権を欠場した場合、今シーズンの試合の成績を選考基準に照らし合わせて選考対象とし、選考することがあるとなりました。
この条件が追加されたことにより、カナダを拠点にし、帰国した場合再度カナダに戻るのに支障をきたす可能性があり、かつ選考基準に唯一合致しているペアの三浦・木原組は、全日本選手権に出場しなくてもOKになりました。
というか、三浦・木原組の為に追加したといっても良いかと思います。
そして12/15に三浦・木原組に対して五輪代表を内定しました。
同じカナダ拠点でも今シーズンの試合の記録を持たない紀平は対象外です。
アイスダンスの上位2組も海外拠点ですが、こちらには適用しないでしょう。・・・そう思いたいです。