コロナの感染者が増えている状況下で、有観客で開催されたことに賛否はありました。
しかしやって良かったのではないでしょうか。
この大会が本当に成功したかどうかは、2週間経ってからじゃないと判断出来ませんが・・・。
男子も女子もフリー進出ラインが去年より上がり、ハイレベルな戦いになりました。
ちょっとしたミスが順位に大きく影響しました。特に去年2位の樋口がSP13位で地上波放送に入らない順位になるとは完全に予想外です。
逆に千葉百音は2度転倒し、点数も今ひとつでしたので、『これはフリーにはいけない』と思ったのですが、24位とギリギリでフリーに進むことが出来ました。
トップ勢では紀平が初めて4回転サルコウを成功させました。トリプルアクセルは回転不足、2本目は回避してダブルにしていましたが、それでも圧勝でした。
坂本もノーミス演技で良い点を出しましたが、やはり大砲持ちは強いです。
3位の宮原も素晴らしい演技でした。トスカの重厚でドラマチックな音楽がとても良く合っていました。ステップシーケンスの満点はお見事です。
男子は何と言っても羽生結弦です。
10ヶ月ぶりの実戦をコーチなしで臨むというだけでも注目でしたが、SPもフリーも新プログラムでそれをほぼノーミスで揃えるというまさに千両役者です。
他の選手とのレベルの差をまざまざと見せた形になりました。
文句なしの5年ぶりの優勝です。
我が家は例年BSと地上波の放送だけを見ていました。しかし今年は男子のSPの生中継分が丸々全部CSでした。ディレイの地上波放送があっても、やはり生で見たいとCS契約をしました。が、その元は取れたと思いました。
本当に良いものを見せて頂きました。
全体的な印象としては、スピンとステップのレベル判定はやや厳しめで、ジャンプの回転不足やエッジは甘めでした。
男子のフリーでは、レビューランプは一杯つきましたけど付けただけという感じでした。速報値から派手に下がった人は余りいません。そして一部の人に激辛で、一部の人に激甘なのも『いつもの』全日本選手権でした。
ダンスは総じて甘め。1組に激甘でした。技術点に見合わない演技構成点を付けてあげる辺り、カテゴリを変更しても変わりません。
世界選手権の代表は、男女それぞれ表彰台の3人となりました。アイスダンスは優勝者です。
当初は色々選考対象がありましたが、数少ないGPSが中止になったりした影響で、結局全日本1発勝負のような感じになりました。