NHK杯2020

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新型コロナウィルスの影響で、『グランプリシリーズ』と銘打ってはいますが実際のところ、外国人ゲスト(それも一人だけ)を入れた国内大会という様相でした。
どうやっても選手を揃えられないのでペアは実施しませんでした。
それでも試合ができたことは選手に取って喜ばしい事だと思います。
実際にこの大会が『成功』したかどうかは今後明らかになる・・・はずです。

プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season2021/gpjpn2020/

目次

男子シングル

大方の予想通り鍵山が優勝しました。跳んだ4回転を全部成功させたのはただひとりだけですから、妥当な結果ではあります。点数は気前が良かったと思います。
サプライズはジュニアの本田が表彰台に上がったことでしょう。それだけシニア勢がダメダメでした。
傾向としては大自爆大会でした。

女子シングル

坂本がSP、フリー共にノーミスしてすごいスコアを叩き出しました。特にフリーは圧巻の演技でした。
坂本に気前が良かったというよりは、他に厳しかったです。特に演技構成点が樋口や三原辺りなどはもっと出ても良かったと思います。
回転不足もレベル認定も厳しいものでした。
こちらもジュニアの松生が台乗りしました。

アイスダンス

茶番劇といいたくなるような試合でした。
まずエントリーが3組だけです。この後行われる全日本選手権には5組がエントリーしています。シングルはジュニアまで出場させていますし、フロリダを拠点とする実績が全く無いカップルを出場させたことを考えれば、5組全部出場させても良かったはずです。それなのに3組に絞った訳は……。3組しかいなければ必ず表彰台に上がれるのです。実情はどうであれ『NHK杯メダリスト』という箔がつきます。ちなみにこれまでアイスダンスではグランプリシリーズのメダルを取ったカップルはいません。

3組の内のどこにもっともこの箔を付けたかったのかといえば、試合に出る事自体初めてのカップルでしょう。
スケート連盟は『8月に競技プログラムの映像を見て、国際大会レベルにある』と判断したらしいですが、実況のアナウンサーは『9月にプログラムを作った』と言っていました。どちらの情報が正しいのでしょう?

点数もシングルとは同じ大会とは思えないほど、激甘でした。
予め『新人カップルに世界選手権のミニマム以上を出す』と申し合わせていたかのようでした。実際そのレベル以上のスコアが出ています。
これが基準になってしまい、優勝した小松原・コレト組の点数も今年の四大陸選手権と比較して跳ね上がっています。
逆に深瀬・張組は、それほど気前よくなかったです。
あわよくば2位にしようとでもしたのでしょう。実際はツイズルでお手つき(プロトコル上は転倒)したことで、叶いませんでしたが……。

放送も試合からエキシビションまで、日本の選手が他にいないかのように新人カップルを持ち上げていました。
ある程度はアゲアゲしてくるのだろうなとは思っていましたが、それ以上のアゲっぷりでした。
このカップルに限ったことではありませんが、身の丈に合わない爆盛り採点とアゲアゲ放送は、その選手のためになりませんし、競技の価値を落とすものにもなると思います。

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この記事を書いた人

スポーツを観るのが好き
杜の都に棲息中
ベガサポでイーグルスファンで羽生結弦推し

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