男女ともすごいものをみました。
女子フリー
トゥルソワが世界最高得点を更新して逆転優勝しました。サルコウは転倒したものの、3本の4回転を決めれば当然の結果でした。
紀平はトリプルアクセルを持っているとはいえルッツを抜いていました。その分トゥルソワとは予定構成の段階から差が大きくなっていました。最初のトリプルアクセルがステップアウトした時点で勝負ありです。ユ・ヨンもトリプルアクセルが転倒したのが痛かったです。
そして表彰台に届きませんでしたが、メドベデワと本田真凜の演技も素晴らしいものでした。特に本田は怪我の影響から棄権も考えたとのことです。ジャンプの難度を落としましたが、それが良い方向に出たと思います。順位も大きく上げました。
男子フリー
田中からニューエンまでの流れがすごかったです。
田中は抜けたジャンプがありましたが、『オダる』ことを回避したりして可能な限り点を拾っていきました。
プルキネンも大きなミスはステップアウト2つだけという演技をしました。ただ、4回転の本数の差で田中に軍配が上がる結果になりました。パーソナルベストを出しても順位を落とす結果になってしまったのは相手が悪かったとしか言いようがないです。
そして羽生はやはり異次元でした。4回転ループでオーバーターンした以外は全ての要素で加点が付きました。4回転トーループ+オイラー+トリプルフリップのコンビネーションは世界初成功です。
パーソナルベストを更新してぶっちぎりの優勝を飾りました。
ネイサン・チェンが世界選手権で出した点数には届きませんでしたが、4回転ループまでの構成でこの点数を出したということはまだ伸ばせる余地があるということで・・・。いやはや今後が楽しみで仕方ないです。
羽生の良演技の熱量とプーシャワーに飲まれることなく逆に自身のパワーにしたニューエンも見事です。観客を巻き込みながらの演技は本当に素晴らしかったです。