プロトコル → https://www.jsfresults.com/National/2018-2019/fs_j/nationalsenior/data0205.pdf
女の戦いは今年も壮絶でした。
代表争いはマモノも裸足で逃げ出すレベルの戦いになるとは思っていましたが、220点出しても表彰台に届かないというのはさすがに想定外でした。
その流れの元になったのは、国際大会に出たことのない細田だったように思います。細田は今日もトリプルアクセルを決めました。それも2本。他のジャンプも決めて124点という高得点をたたき出しました。世界的には全く無名の選手がトリプルアクセルを決める。中々にとんでもないことです。
最終グループ2番滑走の紀平もトリプルアクセルを2本決めました。それ以外のジャンプも次々と成功させ、スピン、ステップのレベルを揃えました。ただ1つ、フリップでステップアウトしたのをオイラーの3連コンボにリカバリー、というかごまかしました(^^;) それでも155点というとんでもない数字を出してトップに立ちました。
これで後続の選手たちは、大きなミスは許されないどころか『パーソナルベスト超え』が必要な状況に追い込まれました。
紀平の直後の樋口は、転倒をしてしまったことで残念ながら脱落です。ただ、怪我があって十分な練習も出来ていない中でよくここまで戻してきたと思います。
三原は最初から最後まで力みのない自然な演技でした。会場中を柔らかな包み込む『天使の舞』でした。神演技大会ではありましたが、本当にパーフェクトだったのは三原だけです。
宮原はミス・パーフェクトの異名通りの演技・・・と思ったら、終盤のフリップがダブルに抜けてしまいました。更に3連コンボのダブルループでアンダーローテーションの判定です。アンダーローテーションを取られたのがこれ1つだったのはラッキーだったと思います。が、抜けてはいけません。それでSPのリードを吐き出してしまいました。わずか0.42紀平に届かず連覇が途絶えました。
この僅差決着にざわつく中、最終滑走の坂本の演技がスタートします。この出来如何で全ての順位が確定するとあってものすごく緊迫した空気になっていましたが、ジャンプがひとつ決まる度に空気が変わっていきました。そして最後には大爆発。本当に凄い演技でした。
SPの結果を受けて、世間というかマスコミが『宮原の5連覇か紀平の大逆転か』の2択でずっと煽っていましたが、最後の最後で坂本が女王の座をかっさらっていきました。
SPは2位、フリーも2位。フリーの技術点は紀平に及ばず、演技構成点は宮原の方が上でした。それでも優勝しました。
フィギュアスケートはSPとフリーで競う総合力が問われるスポーツであることを改めて知らしめました。
優勝坂本、2位紀平、3位宮原とファイナル進出組が表彰台を占めたことで、世界選手権の代表はこの3人で決まりだと思います。
が4位の三原や5位の樋口は四大陸への派遣をして欲しいと思います。