女子フリー
プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season1718/gpchn2017/gpchn2017_Ladies_FS_Scores.pdf
4点差に7人がひしめき合っていた女子はすごいとしか言いようのない戦いになりました。
一番大きなミスはデールマンのお手つきです。抜けたのは本田の1回だけというノーミス合戦となりました。
そんな戦いを制したのはザギトワでした。トリプルアクセル抜きでは最強構成をアンダーローテーション1つにまとめきりました。
ザギトワに逆転されてしまいましたが、樋口の演技はすごかったです。おそらく彼女の代表作となるだろうプログラムは圧巻でした。日本勢3人の中では一番強い気持ちで臨んでいたように思います。2位となってファイナルの可能性を大きくしました。
三原は技術点ではザギトワに次いでいましたが、演技構成点がちょっと伸びませんでした。前半グループだったことが影響したかも知れないです。追い上げたが4位でした。3位のラジオノワとの差は1点ありませんでした。ファイナルのことを考えるとこの差は大きなものになってしまいました。次戦で最低でも2位、出来れば優勝したいところですが、ザギトワ、オズモンド、ソツコワが一緒なので厳しいです。
本田は抜けたジャンプを最後にリカバリーできたのが良かったです。こちらも追い上げて5位となりました。2戦終了で今回のスコアが代表選考用のシーズンベストとなります。
それにしても200点を超えて表彰台に届かないとは、グランプリシリーズとは思えないハイレベルな試合でした。
男子フリー
プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season1718/gpchn2017/gpchn2017_Men_FS_Scores.pdf
女子が神大会になるとえてして男子はグダりがちになるものですが、ここまで酷くならなくても良いだろうと言いたくなるほどでした。
抜ける、転ける、ODAるのオンパレードです。
中でも衝撃的だったのがフェルナンデスでした。冒頭から抜けるととにかく抜けまくりました。予定通り跳んで加点が付いたのは2つだけという大遭難でした。当然点数は伸びません。表彰台を逃すだけに留まらず6位という2戦目に優勝してもファイナルにいけない所まで下がってしまいました。パトリック・チャンがNHK杯を欠場することになってこちらもファイナルには出られません。世界選手権の6強のうち1/3がファイナルにいなくなる事態になるとは思っていなかったです。
逆に優勝でファイナル一番乗りを決めたのはコリヤダです。とはいえミスが多かったです。上位陣がコリヤダ以上にミスしたこととSPの貯金で逃げ切りました。
2位はボーヤン・ジン。こちらのフリーは5位ながらSPの貯金が活きました。
上位陣総崩れの中にあって、ただ一人複数の4回転入りのプログラムを大きなミス無く滑ったマックス・アーロンがフリー1位で表彰台を掴みました。
田中刑事のこの悪い流れに乗ってしまい、ミスを連発して、順位を7位まで下げてしまいました。SPは良かったものの代表選考に向けたアピールとしては不発ということになってしまいました。