世界選手権 女子フリー

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プロトコル → http://www.isuresults.com/results/season1617/wc2017/wc2017_Ladies_FS_Scores.pdf

何か本当に凄いものをみました。本当に色々な事がありました。
その口火を切ったのは、三原舞依でした。
ものすごいスピードでかっとんで、次々にクリーンなジャンプを決めていきます。
癖がなく正確なジャンプと伸びやかなスケーティングは本当に見ていて気持ちが良いです。四大陸の時に出したパーソナルベストをさらに大きく更新する会心の演技で、第2グループの滑走でありながら最終グループ2番滑走のカレン・チェンに抜かれるまで見事に漬けきりました。滑走順がもっと後だったらあるいは140点の大台が出ていたかもしれません。順位はフリー4位で総合5位までごぼう抜きであげました。本当に素晴らしいシンデレラでした。
日本勢2番手で登場した本郷は、冒頭のジャンプが抜けてしまいました。その分を最後にリカバリーをしようとしましたが、転倒。リバーダンスの世界観をきちんと表現していましたが、今回も回転不足が複数あって点数が伸びませんでした。
第3グループ最終滑走で登場した樋口は、前半は良い出来でした。しかし後半のトリプルルッツが抜けてしまったことから、以降の構成を変更してリカバリーをしましたが、こちらも最後のジャンプで転倒しました。
二人とも順位を下げる事になってしまいましたが、少しでも点数を取ろうと攻めた結果です。

最終グループは何といってもメドベデワが強かったです。感嘆するより呆れるぐらい強かったです。ミスする気配は微塵も感じさせません。とにかく強いとしかいいようがないです。たたき出したスコアは154点。当然パーソナルベストです。総合得点も230点超えでした。異次元の点数をアッサリとたたき出してくれました。
反面、後の二人のロシア勢は残念なことになりました。スタミナに不安のあったソツコワは後半に崩れてしまいました。そして今シーズン安定した強さを見せていたポゴリラヤが最初のジャンプが抜けると、後はもう見ているのも辛い状態に・・・。途中で心が折れてしまったのがはっきりと分かりました。それでも何とか滑りきりましたが大きく順位を落としてしまいました。

逆に北米勢はミスもありましたが大崩れしなかったです。特にデールマンとオズモンドのカナダ勢はメドベデワの後にもかかわらずしっかりと自分の演技をしてパーソナルベストを更新しました。
表彰台はSPのスモールメダルと一緒です。
ちょっとだけ三原がフリーのスモールメダルをもらえるかと思いましたが、そんなに甘くはなかったです。

五輪の3枠を獲得できたのは、ロシア、カナダ、アメリカの3ヶ国です。日本は三原の5位と樋口の11位で16なので2枠となりました。
樋口は順位こそ2桁ですが、8位のソツコワとの差は約4点でした。それを思うとちょっと残念ではあります。ただ、これは3選手がそれぞれ出来る限りの事をやった結果です。戦前から予想されていたことが実現しただけだともいえます。

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この記事を書いた人

スポーツを観るのが好き
杜の都に棲息中
ベガサポでイーグルスファンで羽生結弦推し

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