プロトコル → http://www.isuresults.com/results/gpchn2014/gpchn2014_Men_FS_Scores.pdf
ものすごい試合を見ました。
最終グループの6分間練習。リンク中央で羽生とハン・ヤンが激しく衝突しました。
お互いバックで滑っていて、ほぼ同時にターンして正面を向いた時には、もう避けようのない状態でした。どちらが悪いわけでも無い不可抗力のアクシデントです。
羽生はすぐにはあごと頭部から出血し、すぐには起き上がれない状態でしたし、すぐに立ち上がったハン・ヤンもリンクサイドで倒れ込んでしまいました。
6分間練習を中断し、他の選手を全員リンクから上げるほどの大きな事故でした。2人とも棄権すると思いました。
しかし、2人とも演技をしたまし。4分半を滑りきったその精神力の強さは、どれほど称賛しても足りないです。
特に羽生は、狂気とさえ言える程の凄まじい精神力を見せました。
5回転倒したけど、ループ以外は4回転もトリプルアクセルも回りきりました。後半のトリプルアクセルからの3連コンボは加点付きで決めました。しかもこのコンボ、他の誰もやっていない世界初成功の技です。この得点は本当に大きかったです。
ただ狂気のままに突っ走るだけでは無く、後半の4回転を3回転ルッツに変更したり、スピンの構成を変える冷静さもありました。
本当に羽生の強さと凄さを改めて見せつけられました。
でも、これを美談にしてはいけないとも思います。
選手がやりたいといっても運営側からドクターストップをかけられる制度が必要でしょう。
実況が「この姿を見て何を感じるのか」等といっていましたが、フィギュアスケートをやっている子供たちに言うべきことは『よい子は真似をしてはいけません』だと思います。
自分の手当そっちのけでハン・ヤンの様子を見に行き、彼の演技に声援を送っていた羽生と、リンクに向かう前に羽生の元に立ち寄り握手していったハン・ヤンのスポーツマンシップは、大いに美談にして良いですけれど。