男子フリー -初の金メダル-

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一言でいうと自爆大会でした(^^;)

『オリンピックの魔物』は、実に精力的に活躍してくれました。
これまで幾度となく精神的な強さを見せてきた羽生でさえ、金メダルという名を纏った魔物にとりつかれてしまいました。
冒頭の4回転サルコウで転倒。これは織り込み済みでしたが、フリップでまさかの転倒をしました。その後は何かバタバタとした余裕の無い演技になってしまいました。コンビネーションがひとつシーケンス扱いになったりなど後半のジャンプでもミスが出ましたが、最後まで何とかまとめ上げました。点数は当然自己ベストに遠く及びませんでした。

直後のチャンは、普通にやれば逆転で金メダルを手にできる状況になりました。そして、最初の4回転3回転のコンビネーションジャンプを完璧に決めました。GOEが+3の満点ジャンプです。この時点で思いましたよ。『さよなら金メダル』
しかし、ここで魔物が顔を出します。転倒こそしませんでしたが以降のジャンプの着氷が乱れまくりましたた。苦手なトリプルアクセルならともかくとしても、ダブルアクセルでステップアウトしたのには本当に目を疑いました。ステップも気ぜわしいものでした。

結局、大きなミスを2つした羽生と小さなミスを積み重ねていったチャンはほぼ同じ得点となりました。但し、羽生の方が上でした。つまり羽生の完勝です。
日本男子フィギュアで初めての金メダルを獲得することが出来ました。

大混戦だった銅メダル争いは、第3グループの第1滑走だったSP9位のデニス・テンが制しました。
SP3位のフェルナンデスは、出だしは良かったのにトリプルサルコウの回数違反をしてしまいました。最後のサルコウジャンプの点数を失ったことでメダルも失ってしまいました。
元々の構成と抜けたジャンプのせいで、跳んで良いジャンプが代わっていくという難しい状況になりました。キスクラの表情を見るに本人も何故点数が出ないのか、分かっていないようでした。

町田は4回転の転倒とルッツの抜けがありましたが5位まで順位を上げました。ただ、どちらかでも決めていたらメダルに手が届いていただけに本人としては悔いが残る事になったと思います。

高橋は転倒は無かったですが、4回転のダウングレードとトリプルアクセルがアンダーローテにシーケンス扱いとなってゴッソリと点を失ってしまいました、6位に順位を下げてしまいました。
日本勢はバンクーバーに続いて3人全員が入賞と、改めて層の厚さを示しました。

金メダル争いの2人が共倒れして、微妙な雰囲気になった会場の空気を戻してくれたのはジェイソン・ブラウンでした。ミスはありましたが終始笑顔で演技し、柔らかな空気を醸し出す彼を最終滑走に配したは、魔物からのちょっとした心づかいだったのかもしれません・・・(^^;)

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この記事を書いた人

スポーツを観るのが好き
杜の都に棲息中
ベガサポでイーグルスファンで羽生結弦推し

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