出雲を制した東海、全日本を勝った神奈川、そしてディフェンディング・チャンピオンの青山学院。
この3強が争うと見られていましたが、ふたを開けてみたら東洋が1区から1度も順位を落とさず往路優勝を果たしました。
この流れは1区で青山の仕掛けに反応するだけでなく逆に利用してトップに立った1年生が呼び込みました。1年生3人、2、3年が1人ずつという若い布陣は誰一人として崩れることなく最後まで走りきりました。
青山は小さな誤算が積み重なった感じです。トップを奪う力はあったと思いますし、実際そうなりそうな場面もありました。それが出来なかったのは、去年までの絶対的強さがなかったということなのでしょう。
今年は各区間順位変動が結構ありましたが、特に5区の山登りは凄かったです。
『山の神』と言われるほど飛び抜けた選手はいませんでしたが、早い選手が多かったです。青山が追い上げを見せましたが、早稲田、城西、法政と小田原中継所を後から通過した大学がより速く走るという中々面白い展開でした。結局法政が区間賞を取りましたが、14位で受けた襷を5位まで押し上げました。拓殖4位、城西6位と上位の顔ぶれが中々新鮮です。
逆に神奈川は5区が区間最下位と大ブレーキで3位だったものを15位まで落としてしまいました。こういうことがあるから箱根は怖いです。
東海の9位もそうですが、駒澤の13位も驚きです。神奈川と共に優勝どころかシード権を守れるか否かの状態になってしまいました。
総合優勝は東洋、青山が争って、もしかすると早稲田も絡めるかもといった感じです。
最終的な東洋と青山の差は36秒。逃げることが出来るのか、あるいは逆転することが出来るのか、復路が凄く楽しみです。